塗料メーカーではない会社のOEM塗料とは 耐久性30年以上??
塗料メーカーではない会社のOEM塗料とは 耐久性30年以上??
塗料メーカーではない会社のOEM塗料とは
普段耳にする塗料メーカーとはお客様でよく知っている
日本ペイント
関西ペイント
ロックペイント
大日本塗料
などなどが日本で有名な塗料メーカーですが、
中には建築塗料専門の
SK化研
アステックペイント
日進産業
オリエンタル塗料
などなどがあります。
ただ更にお客様がこの塗料って何?(質問される塗料も存在)
と思う塗料もあると思いますが、その塗料は耐久性が30年、汚れもつかないなどと言われて、
「それって本当ですか?」
と聞かれる事があります。
結論から言うとそういった塗料はOEM供給された塗料で私達にも中身が何か分かりません。
中には5、6年毎に中身が変わる塗料もありました。
商品名は一緒での中身が変わり、塗料を作っているメーカーも分からない物もあります。
中身が分かればどんな塗料かはわかるのですが、中身が分かった時点でそのオリジナル塗料をはじめから使用する方が安価になるかもしれません。
車のOEMとの違いは
どこのメーカーの車かがすぐ分かるので安心して乗れるのですが、
例)
マツダの軽自動車はスズキの軽自動車
塗料の場合は中身が分からないまま本当に耐久性が正しいのかも分からない事があります。
まず塗るだけで自然界で30年保つ塗料は無いと思っても良いでしょう。
そもそも30年塗膜が保ったとしても
割れませんか?
剥がれませんか?
ってことになります
もし保せたい場合の工程は以下
AGCなどのフッソを下塗りから丁寧に4回塗り以上で仕上げる。
更にその上にクリア塗装などでクリア層を作る。
※壁だけではなく、屋根や付帯部にもしっかりとクリア層を作る事が30年もたせる為の最大の対策です。
↓耐久性や耐候性の話↓
耐候性試験も正式には促進耐候性試験と呼ぶのですが、
人工的に作った紫外線や熱、雨などを利用して測るので、自然のエネルギーとは開きがあります。
自然の太陽光には紫外線 赤外線 可視光線
の3つに分かれておりますが、人工的な試験では紫外線のみ使用されて赤外線の代わりの温源は違う物になります。
自然の中で試験をする野外暴露試験は自然環境に塗装板を固定して太陽光や雨風、(潮風)にさらし、
10年以上の試験をしたのちに結果を出す流れとなりますので、
人工試験よりかなり長い期間を要する形になります。
どんな試験が耐久性を語るのか?
1、キセノンランプ式試験
もっとも太陽光に近似したスペクトルを有した光源で試験を行い、屋外暴露試験との相関性が高い試験で多く利用され、日本国内でも塗料のJIS規格で採用されているため、現在は業界で1番多い試験です。
2、スーパーUV(SUV)式試験
太陽光と比較して、紫外線が数十倍強い光を使用しているため、キセノンランプ式試験よりもさらに短い時間で劣化を促進させることができますが、試験結果と自然暴露環境下での耐候性のズレが、キセノンランプ式試験より大きくなる可能性があります。
スーパーUV式試験では、高耐候性で劣化までに時間を要する塗料(無機塗料など)の耐候性目安として参考にデータを出す事が多いです。
キセノン式ウェザーメーター試験は、
熱・雨風など屋外の条件を人工的に再現することにより、屋外暴露に比べ数倍から100倍といった促進倍率で試料の耐候性の評価を行なうことができます。
まとめ
この話を聞いてもよく分からないのが一般的なので、正直理解する必要はありません。
ただ単なる言葉や書類上の耐久性や耐候性だけを信じるのではなく、
塗料という液体をいかにしっかりと丁寧に塗るかが大切で、
上塗り塗料の試験結果にとらわれと直ぐにひび割れたり膨れたり剥がれたりするので注意が必要です。
1番良いのは自然暴露ですが、商品の発売までに時間を要する為、
各メーカーはこの様な試験を行い代替の耐久年数を出しているのです。