防水技能士と雨漏り診断士が塗装には欠かせない、シール工事(コーキング) その大切さを教えます。
左の写真は、同じ時期に充填した
上:オートン ネオウレタン と
下:一般 変性シリコンの10年後の状態です
※塗装をせずに、裸のままの状態の差が解ります。
シール工事はほぼ、必ず必要です。
サイディングではほぼ、防水は、このシール材に、頼っています。
とても大事な工事なのです
シール工事(コーキング工事)はどんな住宅でも必須箇所があります。
まずはモルタル(セメント)の住宅でも、大壁(目地の少ない家)の家でも目地のある家でも、しっかりと施工してから外壁塗装に進めましょう。特にモルタルの外壁でも「誘発目地」の様に優先的に割れてくれてその他の箇所にひび割れをさせにくい様にする為の目地がありますが、この目地もしっかりと処理してから塗装しないと、せっかくの塗装(塗膜)が割れてしまいます。
せっかくの外壁塗装を無駄にしない様にしっかりとお客様の方でも把握しておくことが大切です。
もし、見積もり明細書に記載がない場合は工事をしない事になるので、しっかりと確認しましょう!
ALCやサイディングの外壁も目地やサッシ周り、貫通部(換気扇やトイレ配管の根本)のシール工事(コーキング)が凄く大切になります。
目地は交換が必要です!
上から塗るだけ(増し打ち)は意味が有りません。
※ALCはカッター内部にコーキングがあるので増し打ちする事になります。
金額を安くする為にコーキング工事を節約!
なんて事は絶対にダメですので、そこはしっかりと施工しましょう!
コーキング工事は地味な工事ですが、凄く大切です。
節約のつもりが、塗膜の剥がれや雨漏りに繋がるので、全くの節約にはなりません!
もう一度。
コーキングはムッチャ大切!!笑
しっかりと施工しますので、不明な点は成田塗装に聞いていただければ、どの箇所に施工するかがわかります。
★コーキング工事の順序
まず古いコーキングをカッターで切って撤去。
傷んだコーキングは手でも取れる事があります。
次に下塗りプライマー
※この前にブルー(青)のテープが見えますが、コレはボンドブレーカーと言ってコーキングが突き当たり、奥に接着しない様にする為のもので、撤去した時の無くなった場合は新たに取り付けします。
プライマーの後乾燥した事を確認してコーキング工事(シール工事)します。
乾燥時間は季節によって、2〜6日程かかります。
※乾燥期間は屋根などの塗装を行い、工事を進める事があります。
シール(コーキング)が大切だという事。(下の写真を参照)
この写真は横浜の私の仲間の最近起こった目地の塗装の割れから分かった事です。
2015年にクリア塗装を施工して、2022の点検の際に目印だけが建物の動きでシワになり、一部剥がれて居る箇所がありました。
すぐ目の前が海だった事も有り、大阪府のお客様の家とは少し環境が違うものの、よく見ると、クリア塗装が取れてしまって居る所だけがシールが劣化している事がわかります。
シール工事は賛否両論あるのですが、
塗装する前にシール工事して(コーキング工事)上から塗装すると言う「先打ち」
塗装工事が終わってからシールを施工する
「後打ち」
とが有ります。
ちなみに成田塗装は前者の『先打ち』。
理由は施工したシール材を塗料で保護して劣化を進めないようにする為。
ただし、写真の様に建物の動きを干渉する目地ですからシワや浮きなどデメリットも有りますが、目地が劣化して雨水が入るより良い!
との見解で先打ち。
この写真で見るように、もし、後打ちだった場合、日光や潮風にあたり壁全体の目地が写真の様に劣化していた事は明白です。
ほんの少しの範囲の目地だけで劣化を食い止める事が出来ました事は、やはり後打ちの選択が正解だった事だと思います。
後打ちのデメリットは、上から塗料を塗る事がないので、塗料はシワにはなりませんが、この様に劣化してしまいます。
年数が経たないとこうして分かりにくいことでは有りますが、横浜市の施工例から成田塗装の先打ちのシール工事が正解だと言う事がわかって頂けるのではないでしょうか?。
目地の上から塗った塗料のシワは環境や建物の揺れ、などにより差が生じるとは思いますが、それは我慢して頂き、目地のシール材(コーキング材)の劣化を食い止める方を優先させて頂きます。
※因みにこの横浜のお客さま家はシールを補修の上目地にもう一度クリア塗装を施工して無事にメンテナンスを終了しております。
高圧洗浄は時に決まりはありませんが、成田塗装の場合は必要に応じてシール工事(コーキング工事)の後と先で入れ替えをする場合があります。
1、足場
2、洗浄 ※1外壁の状態や目地の状態があまりにも悪く雨漏り等している場合はその限りではありません。洗浄とシールを入れ替える場合があります。
※2洗浄の際に「外壁から」雨漏りがした場合は外壁内部の防水シート(2次防水)に問題が有る可能性があります。
3、シール工事 目地は必ず交換
サッシ周りはサッシ本体に傷をつけたり、サッシ奥の耳に防水テープ等が貼っているはずですので、そこをカッターで切らないようにする為に三角シールで施工します。
※サッシは3面接着ですのでカッターだけでは簡単に取れないのと、奥の経年劣化で奥の防水テープや防水シートが浮いてしまってる場合はカッターで旧シール材を切ると同時に切れてしまうので「あえて」三角シールで施工します。
特に直張りのサイディングは注意が必要です。
※あまりにもサッシ周りのシールが劣化している場合は撤去する必要が有りますが、その場合は手等でポロっと取れるかで判断します。
4、乾燥期間
5、養生
6、外壁塗装 の流れ
雨漏りしている住宅の場合は「今この現状のまま」高圧洗浄と雨漏り調査を行い、その後雨漏り箇所を確認してシール工事へと移ります。
※雨漏りの場合でお客様や他の業者様が施工したシール部(コーキング部)もそのままの状態で調査します。
原因がわかってからその部分を撤去し新たにシール工事します。
Q.コーキングの交換は必ず必要ですか?
A.ほぼ必要です。
特にサイディングボードの外壁は一次防水としてコーキングが必須になります。
ALC等の場合は状況で判断します
Q.増し打ちでも良いでしょうか?
A.増し打ちではダメです。
従来コーキングは1センチの厚みが有り、その厚みで防水効果を発揮し、増し打ちでは1ミリ程になり、直ぐに破断し、防水の効果は得られません。
Q.後打ちと先打ちはどちらが良いですか?
A.賛否両論は有りますが、成田塗装の場合は目地の工事は先打ちで、コーキングの上から塗装する事で、紫外線からコーキングを保護する事を優先してます。
Q.乾燥期間はどれくらいですか?
A.夏場で3日程、冬場では1週間程かかる場合も有りますが、シーリング材(コーキング)の種類にもよります。
Q.素材は何が良いですか?
A.一般的に変成シリコンやポリウレタンとなりますが、成田塗装の場合はノンブリードポリウレタンのコーキングを使用しています。
Q.ノンブリードって何?
A.従来のシール材には可塑剤(かそざい)が添加されており、これは物を柔らかく弾力性を保つ油分ですが、経年でその可塑剤が移行(外部に抜ける)します。すると柔らかさを無くしたシール材がスカスカの状態になるので、最近はその可塑剤を利用しない、または可塑剤の移行を遅らせる技術が有りますが、それをノンブリードと言っています。
Q.匂いはしますか?
A.近くで匂うとなんとなく匂いますが、工事中などにはほとんど気になりません。
従来、シール材には『可塑剤』と言う油分が入っています。これはその素材を柔らかくするもの、で変性シリコンには必要なものです、が、、、この可塑剤が紫外線等の影響で表面に抜けて出てくる事を、『可塑剤の移行』『ブリードする』と言います。
良く街で見かけるシリコンの後が黒くなった状態せっかく綺麗にしてもこれでは台無し、、、塗装を貫通して表に出て来てしまいます。
それに、このような写真の状態だと、油分が抜けたシリコンはスポンジ状態で弾力は無くなります。(輪ゴムをそのまま棚なんかに置いておくとスカスカになってブチッと切れますよね??)
そこで、その対策として『可塑剤が入っていないもの』『ノンブリードタイプ』を使用する事の大切さが、10年後、早くて5年後をも左右するのです。それがこの『ネオウレタン』『オートンサイディングシーラント』なのですね。
目地に施工したシール(コーキング)はもちろん追随性に優れ、延びたり縮んだり、外壁のひび割れを防いでくれます、が、しかし。その上の塗装はそこまでの伸び縮みについては行けないケースもあります。
※1(塗装の表面上に細かい『ヒビ、シワ、』が起きる場合が有ります)
※2(もちろんシーリングの上の塗装膜にシワやヒビが入っても防水上問題は有りません)
でも、美観上の問題が有りますので(写真1参照)※今回はシールの色に壁を合わせた見本を作りました。
ヒビが発生しても解りにくい様に壁の色にシーリング材を合わせてあげるとそれが目立ちにくく美観性を保てます(写真2参照)
コーキングの寿命は一般的に化粧打ち(上に塗料を塗らない仕様)の場合は7〜8年位で、症状としては、痩せてくる、触ると白い粉が付く、隙間が出来て割れが出る。
などです。
成田塗装の場合は塗装工事の前に劣化したコーキング材を撤去して新たにコーキング(シーリング又はシール)します。
そのコーキングの材料は現在ノンブリードのタイプで施工します。
※ノンブリードとは
従来コーキングには素材を柔らかくする為に「可塑剤」が使用されており、この可塑剤が経年でコーキングから抜けてしまいます。コレを「可塑剤の移行」と言い、可塑剤が抜けてしまったコーキングはボロボロになって、スポンジ状態になります。
この可塑剤が使用されてないコーキング「オートンサイディングシーラント」を利用するので、抜けるものが無いのでずっと柔らかい状態を保てます。
それに加わり、塗り替えの際にはコーキングの上から塗装をしますのでコーキングは塗膜に守られて、10年以上経っても15年以上経っても柔らかい状態を保てます。
サイディングシーラントは全く可塑剤が入っていませんのでとても安心なコーキングなのです。
最近はノンブリードと言うコーキングが多いですが、実は可塑剤入っていて、可塑剤が抜けるタイミングを遅くして「ノンブリード」と言う名称をつけて販売されています。
その中でオートンのサイディングシーラントは全く可塑剤が入っていませんので他のノンブリード商品とは少し違うコーキング材なのです。
★デメリットもあります。
乾くのが少し遅い
上から塗った塗料に少しシワがいく。
と言ったデメリットもありますが、乾くのが遅いのは養生期間を長く取れば問題なし。
上に塗った塗料にシワがいくのは、どうしても目地は建物で動く箇所になるので1センチのコーキングに比べ塗膜は薄いのでどうしてもコーキングの動きに付いていく為にシワが行きます。
ですがコーキングが直接紫外線に当たり劣化して雨漏りの原因になるよりは全然マシですので、あえてコーキングの上から塗装してコーキングを守る方が値打ちがあると思って下さい。
意外と地味な工事で費用もかかってしまいますが、塗装工事には凄く大事なコーキング工事。
しっかりと施工して塗装工事を進めるようにしましょう。
寝屋川市本店
〒572-0004
大阪府寝屋川市成田町23-3
TEL 072-833-8605
FAX 072-800-8717
枚方交野店 ナリタのリフォーム
〒573-0071
大阪府枚方市茄子作4丁目-34-1 コーポ広野 101
TEL 072-854-7055
FAX 072-854-7056